なぜ、そう作ったのか、第六話。なぜビールにシラカバ樹液と蘭越米を合わせたのか。

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シラカバ樹液。

そして、蘭越米。

一見すると、まったく違う二つのものです。

でも、この二つはどちらも、蘭越町の恵み。

森から採れた樹液と、蘭越といえばのお米。

実はこの組み合わせでビールを作るのは2回目です。

前回も、とても美味しいビールが出来上がったので、一度シャンパン酵母のビールを挟んでからの、もう一度シラカバ樹液と蘭越米のビールに辿りつきました!

だって前回の、すごい美味しかったんだもの。

森から採れるもの、大地から育つもの。

シラカバ樹液採取

春。

雪が残る森で、シラカバから樹液を採ります。

一方、蘭越町では、毎年おいしいお米が育ちます。

場所も、育ち方も、まったく違う。

でも、どちらも蘭越の自然が生み出したものです。

シラカバ樹液は、森の恵み。

蘭越米は、大地の恵み。

この二つを一緒にしたら、
「蘭越らしい一杯」になるんじゃないか。

既に経験済みだけど、この組み合わせはとても美味しいビールが出来上がる。

お米を使う理由は、「蘭越だから」だけではない。

稲刈り前の蘭越米

もちろん、蘭越で採れた樹液だから、蘭越のお米を使いたい。

それだけではありません。

お米を使うことで生まれる、引き締まったキレ。

本当にビールの原料にお米を入れるとキレが出るんです。

後味がサーっと引いていく。

そこに、シラカバ樹液由来のほんのりやわらかな質感を重ねる。

そして、Cold IPAならではのシャープな苦味。

それぞれが違う役割を持つことで、すっきりとした飲み口に仕上がりました。

森の恵みと、大地の恵み。それぞれの良さを、一つの味に。

シラカバ樹液のビール=甘い?

蘭越の恵 ビール

「樹液を使っている」と聞くと、

甘いのかな?

シラカバの香りが強いのかな?

そんなイメージを持つかもしれません。

いやいや、ビールはビールです。

ビアスタイルはCold IPA。

アルコール度数は6%。

IBUは40(40は結構苦めで、40以上はほとんど変わらないというお話もあります)。

力強くシャープな苦味がありながら、飲み口はクリア。

ここは本当にビールです、なんなら苦味が強いビールです。

ホップの香りも主張しすぎず、爽やかに抜けていきます。

実は、このホップの香りがとても好きです、私。

私の好きなホップを入れてもらいました。

そして最後には、すっと消えていくドライな後味。

このドライ感は、お米による効果です。

「樹液入り」から想像する味とは、少し違うかもしれません。

一口飲んで、蘭越を感じてもらえたら嬉しい

米所、蘭越を感じるビール

私たちが作りたかったのは、

「シラカバ樹液が入っている珍しいビール」

だけではありません。

森で採れたシラカバ樹液。

蘭越で育ったお米。

その土地の恵みを組み合わせて、

「これが蘭越の一杯です」

と言えるものを作りたかった。

ビールを飲んだ人が、

「このシラカバ樹液は、どんな森から来たんだろう?」

「蘭越って、どんなところなんだろう?」

そんなふうに、少しでもこの町や森に興味を持ってくれたら嬉しいです。

森と大地を、一つの缶に。

シラカバ樹液と蘭越米。

どちらも、蘭越で生まれた恵みです。

それを一つの一杯にして、今度は缶に詰めました。

冷やして、グラスに注いで。

森と大地の恵みを、ゆっくり楽しんでください。

あとがき

森で採れた樹液を、どう届けるか。

それを考えていくと、いろいろな可能性が見えてきます。

化粧品にする。

シャンプーにする。

そして、ビールにする。

同じシラカバ樹液でも、届け方は一つではありません。

今回のビールは、その中でも、

「蘭越の美味しいものを、一杯にしたい」

という思いから生まれました。

森と大地。

二つの恵みが出会って生まれた一杯を、ぜひ味わってみてください。

次回予告

森の恵みを、どうやって商品にするのか。

シラカバ樹液は、採ったらそのまま商品になるわけではありません。

化粧品も、シャンプーも、そしてビールも。

それぞれに、違うものづくりがあります。

次回は、森で採れたものを「商品」にするまでに、私たちが大切にしていることについてお話しします。

森を育て、その恵みを届ける。

SIRACA

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