シラカバ樹液。
そして、蘭越米。
一見すると、まったく違う二つのものです。
でも、この二つはどちらも、蘭越町の恵み。
森から採れた樹液と、蘭越といえばのお米。
実はこの組み合わせでビールを作るのは2回目です。
前回も、とても美味しいビールが出来上がったので、一度シャンパン酵母のビールを挟んでからの、もう一度シラカバ樹液と蘭越米のビールに辿りつきました!
だって前回の、すごい美味しかったんだもの。
森から採れるもの、大地から育つもの。
春。
雪が残る森で、シラカバから樹液を採ります。
一方、蘭越町では、毎年おいしいお米が育ちます。
場所も、育ち方も、まったく違う。
でも、どちらも蘭越の自然が生み出したものです。
シラカバ樹液は、森の恵み。
蘭越米は、大地の恵み。
この二つを一緒にしたら、
「蘭越らしい一杯」になるんじゃないか。
既に経験済みだけど、この組み合わせはとても美味しいビールが出来上がる。
お米を使う理由は、「蘭越だから」だけではない。
もちろん、蘭越で採れた樹液だから、蘭越のお米を使いたい。
それだけではありません。
お米を使うことで生まれる、引き締まったキレ。
本当にビールの原料にお米を入れるとキレが出るんです。
後味がサーっと引いていく。
そこに、シラカバ樹液由来のほんのりやわらかな質感を重ねる。
そして、Cold IPAならではのシャープな苦味。
それぞれが違う役割を持つことで、すっきりとした飲み口に仕上がりました。
森の恵みと、大地の恵み。それぞれの良さを、一つの味に。
シラカバ樹液のビール=甘い?
「樹液を使っている」と聞くと、
甘いのかな?
シラカバの香りが強いのかな?
そんなイメージを持つかもしれません。
いやいや、ビールはビールです。
ビアスタイルはCold IPA。
アルコール度数は6%。
IBUは40(40は結構苦めで、40以上はほとんど変わらないというお話もあります)。
力強くシャープな苦味がありながら、飲み口はクリア。
ここは本当にビールです、なんなら苦味が強いビールです。
ホップの香りも主張しすぎず、爽やかに抜けていきます。
実は、このホップの香りがとても好きです、私。
私の好きなホップを入れてもらいました。
そして最後には、すっと消えていくドライな後味。
このドライ感は、お米による効果です。
「樹液入り」から想像する味とは、少し違うかもしれません。
一口飲んで、蘭越を感じてもらえたら嬉しい
私たちが作りたかったのは、
「シラカバ樹液が入っている珍しいビール」
だけではありません。
森で採れたシラカバ樹液。
蘭越で育ったお米。
その土地の恵みを組み合わせて、
「これが蘭越の一杯です」
と言えるものを作りたかった。
ビールを飲んだ人が、
「このシラカバ樹液は、どんな森から来たんだろう?」
「蘭越って、どんなところなんだろう?」
そんなふうに、少しでもこの町や森に興味を持ってくれたら嬉しいです。
森と大地を、一つの缶に。
シラカバ樹液と蘭越米のビール。
稲刈り前の田んぼで撮るといいね! pic.twitter.com/dDPhTcJwtQ
— 時田正宏 (@ran_shirakaba) August 26, 2026
シラカバ樹液と蘭越米。
どちらも、蘭越で生まれた恵みです。
それを一つの一杯にして、今度は缶に詰めました。
冷やして、グラスに注いで。
森と大地の恵みを、ゆっくり楽しんでください。
あとがき
森で採れた樹液を、どう届けるか。
それを考えていくと、いろいろな可能性が見えてきます。
化粧品にする。
シャンプーにする。
そして、ビールにする。
同じシラカバ樹液でも、届け方は一つではありません。
今回のビールは、その中でも、
「蘭越の美味しいものを、一杯にしたい」
という思いから生まれました。
森と大地。
二つの恵みが出会って生まれた一杯を、ぜひ味わってみてください。
次回予告
森の恵みを、どうやって商品にするのか。
シラカバ樹液は、採ったらそのまま商品になるわけではありません。
化粧品も、シャンプーも、そしてビールも。
それぞれに、違うものづくりがあります。
次回は、森で採れたものを「商品」にするまでに、私たちが大切にしていることについてお話しします。
森を育て、その恵みを届ける。
SIRACA
