1日の疲れや汚れを落とし、その後に化粧水、美容液やクリームでたっぷりの保湿をするという意味での洗顔は大事なこと。
朝からのお化粧や何気に付いている汚れを1度落としてからでないと、どんなに良い化粧水をつけてもお肌は吸収しないものです。
ある意味、この洗顔こそ1番大事なんじゃないかと。
夜は、たっぷりの泡でお化粧や汚れをきっぱりと落としてリセットすることが次の化粧水や美容液、クリームの効果を一段とアップするものです。
けれど、こんな洗顔していませんか？
・ゴシゴシ念入りに洗っている
・熱いお湯ですすいでいる
・拭くとき、タオルでゴシゴシ拭いている
これらの行為は残念ながら肌を傷めつけていることになります。
特に朝の洗顔は要注意。
朝起きたときはお化粧をしておらず、寝る前に洗顔をしてからは汚れもそんなについていませんよね。
寝ている間というのは、睡眠中にお肌から分泌された皮脂膜が薄く覆われ、とてもいい状態です。
せっかくいい状態なのにゴシゴシ洗顔をしてしまうのはもったいない。
洗い過ぎは肌に大きなダメージを与えます。
洗顔の度にお肌の水分蒸発を防いでくれる皮脂膜をとってしまい、お肌の1番外側の「角層」が剥がれ落ちます。
お肌の1番外側のこの「角層」は、アカとして落ちる直前のお肌のガード役です。
「角層」が一定期間お肌に留まってくれていることでお肌の水分蒸発を防ぎ、外部からの刺激を防いでくれる「バリア」の効果も担っています。
洗い過ぎは「角層」の寿命を縮める
しかしながら、「角層」にも寿命があり、いつまでも留まってくれるわけではありません。
いつかは必ずお肌の外側から剥がれ落ち、お肌の内部から新しい層がどんどん外側に送られてきます。
これがいわゆる「ターンオーバー」です。
ところが洗顔での洗い過ぎは、この「ターンオーバー」の不順を招きます。
ゴシゴシしと洗うことにより、まだ留まっているはずの「角層」までもが剥がれてしまいます。
まだ残っているはずだった「角層」が剥がれ落ちてしまったことでお肌はターンオーバーを急がなくてはいけなくなり、まだ成長しきっていない未熟な細胞たちがどんどん表面に押し出されてしまうのです。
未熟な細胞がしっかりとお肌を守れるのかといえばそうではないということは明らかですね。
「角層」を構成する細胞は、「角層」が出来上がる過程で天然の保湿因子や脂質などの保湿成分を作ります。
ところが洗い過ぎによりターンオーバーが急がされ、未熟な細胞が増えてしまうと、これらの保湿成分も低下します。
これが、「肌のバリア機能の低下」。
肌の内部の水分や油分を保持する力が弱まり、乾燥やくすみなど、肌トラブルの原因となってしまいます。
洗顔方法
・ゴシゴシ洗うのは大事な「角層」を自ら剥がしてしまうのと同じです、滑らかなたっぷりな泡をお肌の上で滑らすように優しく洗いましょう。泡に汚れを吸着させるように、優しく！
・泡を洗い流す時のお湯の温度にも注意を！お肌の温度（36度くらい）よりも高い温度で洗い流すと、皮脂の取り過ぎや天然保湿因子の流出を招き、乾燥の原因になります。
32〜33度の「ちょっとぬるいわ！」という温度の冷たくない水で洗いましょう。
・洗顔後は、決してタオルでぬぐってはいけません、タオルで「拭くのではなく、吸収させる」イメージで優しく水分を摂りましょう。
お肌を清潔にすることは大事だけど、洗い過ぎは危険です。
やさしく、優しくお肌を傷めつけないように、お肌の大事な成分を洗い流してしまわないように気をつけて洗いましょう。
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