ついにきてしまったか今シーズン終了。準優勝3回で迎えた最後の大会。

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今年の野球シーズンは、昨年までと違ってまずは冬の準備ができなかった。

さらには冬どころか春先の練習や実践を踏むことなく始まった。

無事にシーズンを終えれば良いかなーなんて思っていました。

無事ってなんだ?って思ってはいましたが。

1回戦に勝てば2回戦、2回戦に勝てば準決勝、準決勝に勝てば決勝、そしててっぺんが見えてくる江別市の少年野球。

実はね、ここだけの話ですが、どんな大会でも1つくらい勝てば良いんじゃないかと思っていた。

しかし、人間って少し結果が出るとてっぺんを見たくなるものですね。

強豪相手に勝利すると、あれ?これいけんじゃね???

みたいな感覚にとらわれるわけです。

けれどやっぱり大事な試合で勝ちきれなかった。

結果的には準優勝3回。

地味にこれまで少年野球に携わってきて、1番の成績ではないだろうか。

しかし、最後まで勝ちきれなかったことに悔いが残る。

なんで勝ちきれないのかといえば、試合に対する準備不足、そして勝つという気持ちが足りないと思っていました。

大事な試合で初回に失点し、最後まで追いつくことができずという毎回お決まりの展開。

2年前、今の6年生が4年生の時にチームに関わらせていただきましたが、その時に比べると大きな進歩を遂げた。

2年前はアウト1つ取ることに苦労した。

3アウトどころの問題ではなかった。

もうその時点で大きな進歩なだけに、人間欲を出してはいけませんね。

月日を重ねるごとに選手たちに厳しく接するようになっていった私。

最初の頃と比べると、随分笑わなくなったなと自分でも思います。

本来野球は楽しむものである。

だけど、負けてヘラヘラしている選手にどうにも納得いかないんですよね。

悔しくないか?ミスして悔しくないか?チャンスで打てなくて悔しくないか?負けて悔しくないか?

何度も何度も選手に問いかけた。

そのうち負けると悔しがる選手が出てきた。

何が悔しいか。

なんでミスしたのかを考えさせ、次はどうしたら良いと思う?

こう自問させます。

すると今まで見えていなかったことが見えるようになるんですね。

自分のことしか見えていなかった選手が隣の選手を見えるようになる。

そして全体を見れる選手が出てきた。

周りを見ることができるように道具をキチッと整理整頓させ、声と足並みを合わせてランニングをする。

みんなで声を出し合い、味方を鼓舞する。

そして目標とした試合に全力で挑む!というところまでは持っていくことができた。

でもこれはとある1つの大会だけだったな。

最後まで続かなかった。

選手の気持ちが切れちゃったのかな。

最後まで夢みさせてあげられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そして最後まで勝ち切れなかったのは選手個々の能力を上げることができなかったからである。

やっぱり、強いボールを放るピッチャーがいるチーム、どんなボールにもタイミングを合わせてしっかり打ち返せるバッターがいるチーム、いつどんな時でも次の塁を狙って確実に進塁してくるチームが強い。

うちのチーム、いつも劣勢に立っていたから相手の攻撃を凌ぐことしかできなかった。

これは明らかに指導陣のミスだ。

初回の2点や3点どうってことないくらいの打力をつけないと勝てないし、次の塁、また次の塁と確実に進塁できるようにしておかないと勝てないな。

そう思った今シーズン。

最後まで頑張った選手に拍手である。

もう1度、指導者になった時の気持ちに戻り、強いボールを投げられるようなピッチングを、遠くに打球が飛ばせるようなバッティングを、1つでも多くの進塁ができるような走塁を目指したいな。