1年を通して小学生と野球をやっていると、根底にある想いの他に欲が出て裏腹な気持ちが出てきます。
振り返ってみると「そりゃいかん!」ってこと、あるでしょ!それのことです。
子どもたちに野球を教える立場である私ですが、常日頃から勝ちにこだわっているわけではありません。
ここで間違えちゃいけないのが、試合には全力で勝ちに行くけど、大切なのは過程であり、準備だということ。
様々な局面でしっかりと準備している選手は強く、しっかりと結果が残せる選手になります。
もしかしたら明日かもしれないし、逆に3年後くらいにようやく結果が出るかもしれない。
だけど、準備しようとしている選手は行動が違います。
人に見てもらうためにやるものではないけど、しっかり準備している選手のことは、必ず誰かが見ていてくれています。
そしてそういう選手にはビックチャンスが到来するのです。
だから、私は準備ができる選手として次のカテゴリーに進んでもらいたいと思っています。
勝つための準備
勝つために何をしていますか?
目指す大会があるのであれば、その大会に向けてどんな準備をしたのか。
野球はプレーをする前に準備ができるスポーツ。
瞬間瞬間でやることが変わるので準備が大事です。かといって、その瞬間だけ完璧な準備ができれていれば良いのかといえばそういうものではない。
思い返すとその大会までの1年前、6ヶ月前、3ヶ月前、1ヶ月前、1週間前、1日前、試合当日の朝、試合開始直前、そしてようやくプレー前。
何を準備するかで結果が変わります。
もちろんプレーに対する準備は必要、打つことであったり、ボールを捕ることや投げること、走塁や得点するための技、これだけでも相当な準備が必要です。
あとは気づくための準備、たくさんのことに気づくことができる選手が多いとチームは強くなります。
道具を大切にすることで何が得られる?
ここで私の考えです。
上手くなりたかったり、野球選手として成長したいのならば道具をキレイにすること。これが準備の1つにあたり、逆に道具を大切にしない選手は大事な局面で足元をすくわれるとも思う。
自分の道具しかり、チーム道具しかり。
道具をキレイにすることのメリット①
せっかくお父さんお母さんに買ってもらった道具だから大事にするのは当たり前かと思いますが、道具を大事にすることで手に入れることができるものがあるということ。
例えば、毎日きちんとグローブを手入れしたら、ヒモが切れているなど、グローブの異変に気づくことができるかもしれない。
もし、それに気づかずプレーしていたら、完璧に捕球できたと思ったボールもスポッと抜けていって失点しているかもしれない。
逆にこれに気づいていれば、試合前にヒモを取り替えたり、別のグローブで試合に望んだりと、何かしらの対処ができるわけです。
また、スパイクを磨くことで、ヒモが切れそうなことに気づくかもしれない。
もし、それに気づかずプレーしてしていたら、プレー中に紐が切れてスパイクが脱げ転んだりするかもしれない。
場面によっては、それさえなければというプレーになってしまう可能性があるわけです。
ヒモさえ切れていなければ1点取れたかもしれない、失点を防げたかもしれない…。
これも、ちゃんと磨いていれば気づくことができて何かしらの対処ができていたかもしれないですよね。
道具をキレイにすることのメリット②
また、チーム道具をキレイに並べる癖が付いていると、色々な所に気づく癖がつくということ。
まずは自分の道具をキレイに並べ、他の選手の道具がどうなのかを見る。
乱れていることに気づけば、気づいた人が直せば良い。
そういう所に気づく選手は、プレー中でもたくさんの気づきを得られる。
自チームの選手のポジショニング、相手選手の動き、そして雰囲気。
これに気づくことができる選手は俗にいうセンスのある動きや口動となり、結果チームを勝利に導くことになる。
これは日頃から気づく癖がないと身に付かない行為です。
だからこそ、カバンやグローブ、バット、水筒や脱いだジャンバーなどきちんと整理する癖をつける必要があるのです。
ただ道具をキレイにして見た目をよくすることだけに言っているわけではない。
直接プレーに繋がらないことをしっかりやることで、アナタたちのプレーが変わります。
道具をキレイにして失敗を未然に防ぎ、そしてたくさんの気づきを得ることができる選手になりませんか?