誰しもミスをしたくてミスをしているわけではない。
そういうことやっているとミスに繋がるんだよね、ってことは後になって気づくことなんだけど。
その時、その瞬間、その試合では誰もがいいプレーをして勝ちたいと思っているもの。
ただ、それは相手チームも同じわけで、勝ちたいと思っている者同士が試合をしているわけだからよりいいプレーをしたチームが勝ち、より残念なプレーをしたチームが負けてしまうのです。
野球は常にプレーがかかっているわけではないし、自分の間が悪い時は常にタイムをかけられるのでメンタルが重要な部分もあります。
さらに、プレーがかかるまでにたくさんの準備ができるので、どれだけ準備をしてプレーに臨むかによってミスを防げることもあり、相手のファインプレーを摘むこともできる。
だから、声かけをするんですね。
仲間が違う動きをしていると思ったら教えてあげることもできる。
セオリーやカウントでの状況、そして相手の仕草1つで何をやってくるかわかる時もある。
その時その時で動き方は千差万別。
やらなきゃいけないことを怠っているとミスになるし、相手につけこまれる。
これが失点に繋がるし、得点に繋がる。
この積み重ねがようやくチームの勝利になります。
たった1人のスーパースターがいても勝てないチームがあったり、スーパースターがいなくても勝てるチームがあるのはこういうことです。
伝わっていますでしょうか?
ホームランを打つバッターがいなくてもしっかり準備をして入れば試合に勝つことはできるし、150キロのボールを投げられるピッチャーがいても準備を怠っていれば試合には負けてしまうのです。
どんな準備をしていますか?
試合の勝敗は紙一重です。
そもそも野球の試合に勝つということは非常に難しいこと。
それを実感している人、きっといますよね。
たとえ試合に負けたとしても、準備をしっかりしていれば次は勝てるかもしれない。
ただ、準備ができていなかったらきっと次も勝てないと思う。
投手力、守備力、打力、走力。
色んな力を持ち合わせていないと勝てないけど、これを全て上げることなんて一筋縄ではない。
負けたのはピッチャーのせい?野手のエラーのせい?打てなかったから?走塁ミスをしたから?
人のせいにしちゃダメだよ。
ミスをした人のミスを帳消しにするくらいの気持ちじゃなきゃ!
自分が試合に向かってどんな準備をしたのか。
1つのプレーに向かってどんな準備をしたのか。
ここ、けっこう大事だと思う。
そしてこの積み重ねが大きな成長になる。
発展途上な選手であるなら、ミスはしてもいい。
ただ、同じミスはいけないよ。
このミスについてどう思うか。
次にどう活かせるか。
同じ場面で同じことをやったらもしかしたら次のスタメンはないかもね。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
名将野村監督も言っています。
どうして勝ったのかわからない試合があっても、負けた試合には必ず原因があるということ。
これを修正しない限りは次も勝てないのです。
負ける原因がある限り、必ず相手チームはそこにつけこんできます。
勝つための、いいプレーをするための準備をしっかりしてみんなで勝ち取った1勝は、大きな財産になります。
たったの1勝が、2勝に繋がり、優勝に繋がります。
どうか準備を怠らないように!