森を育てる仕事。第四話 冬にしかできない仕事があります。

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北海道蘭越町の冬の森は静かです。

雪が積もり積もり、木々は春に向けてじっと力を蓄えています。

「冬は林業がお休みに季節ですか?」

実はそんな質問をいただいたことがあります。

実際SIRACAは真冬に木を伐ったり、笹を刈るという本当の意味での林業の仕事はしません。

なんたって蘭越町は豪雪地帯!

簡単に1m以上の雪が積もるので木を伐ったりしている場合ではない…

しかし、私たちにとっては、未来の森づくりが始まる大切な季節です。

雪に覆われた森だからできることがある

雪があるから見える森があります

雪が溶けて地表が見えてくると、森の地面は多くが笹で覆われます。
(少しずつ笹を刈ってはいるものの、やはり笹の威力が強い)

北海道の冬は多くの雪が積もり、雪の重みで笹が寝るため、地形がよく見えるようになります。

さらには夏には生い茂っている葉も落葉し、遠くまで見えやすくなっています。

だから私たちは、雪のある間に作業道のルートを考えます。

実は冬の間に残すと決めた木

目的は木を伐ることではありません

作業道は、ただ通ればいいというわけではありません。

一本でも多くの木を未来へ残すために、どこを通せば伐らずに済むのか。

かつ、軽トラやスノーモービルで走りやすい道にしなければいけない。

そしてどこなら森への負担を少なくできるのか。

そんなことを考えながら、一本一本の木と地形を見ています。

森に雪が積もると歩くのも大変なのでスノーモービルを使います

冬だからこそ、森の奥へ入れる

雪が積もることで、スノーモービルを使って森の奥まで安全に入れる場所もあります。

時には歩き、時にはスノーモービルを使い、来年、再来年、その先の森を思い描いています。

そして完成した作業道

春から夏にかけての仕事は、冬から始まっています

毎年春になると、SIRACAはシラカバの木から樹液をいただきます。

その樹液を使ってSIRACAとして皆様に森の恵みを届けています。

でもその準備は春ではありません。

冬にルートを考え、森を整え、一本でも多くの木を残せるようにする。

だから私にとって冬は、未来の森を育てる季節です。

森を育て、その恵みを届ける。 SIRACA

あなたは、冬の森に入ったことがありますか?

雪に包まれた森は、とても静かです。

でも、その静けさの中では、春へ向けた準備が始まっています。

もし機会があれば、冬の森にも目を向けてみてください。

きっと、夏とは違う景色が見えてくるはずです。

次回予告 森を育てる仕事。第五話

春にしかいただけない、森の恵みがあります。

毎年4月の、わずか3週間だけ。

シラカバは私たちに樹液という恵みを分けてくれます。

次回は、SIRACAの原点でもある樹液採取についてお話しします。

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